後立山(長野) 唐松岳(2695.9m) 2018年8月15日  カウント:画像読み出し不能

所要時間

 3:01 黒菱駐車場(林道終点)−−3:23 黒菱平−−3:26 ルートミス(湿原の木道)から戻る−−3:47 八方池山荘−−4:24 八方山(2086m)−−5:00 扇雪渓−−5:17 丸山ケルン−−5:46 2650m峰−−6:01 唐松岳(休憩) 7:24−−7:39 2650m峰−−8:011 丸山ケルン−−8:10 扇雪渓−−8:34 八方山−−9:00 八方池山荘−−9:13 黒菱平−−9:25 黒菱駐車場

場所長野県北安曇郡白馬村/富山県黒部市
年月日2018年8月15日 日帰り
天候晴後薄曇り、弱風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場林道終点(黒菱)に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望大展望
GPSトラックログ
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コメント右膝痛&天候の都合で短時間で登れる唐松岳を日帰り。早朝は快晴で満天の星空だったが夜明け後は薄曇りが中心。夜明け前は南アまで見えたが日の出後は徐々に雲海が高くなり下山開始時には見えなくなっていた。いつもの夏道は一部崩壊箇所があるらしく、今年は標高2570mで尾根上の冬道に移り2550m峰を越えて唐松山荘に至る。今日も大気の状態が不安定で午後から高い確率で雷雨、明日は前線の南下で1日雨の予報だったが後立山縦走者の姿が多く、八方尾根を登ってくる登山者も多かった。右膝は下りで痛みが出たがそれほど酷くはならなかった


地図クリックで等倍表示
ルート断面図


満天の星空の下で出発 白馬市街地の明かり
間違って湿原方向の木道に入ってしまった 八方池山荘の明かり
公衆トイレ 標高2200m付近。ギリギリでライト不要
東の空が徐々に明るくなってくる
扇雪渓。今年はでかい 標高2380m付近
丸山ケルンから見た県境稜線
標高2500m付近から見た唐松岳〜白馬岳
早朝の南アルプス〜八ヶ岳〜奥秩父(クリックで拡大)
標高2570mで冬ルートの尾根道に移る 冬ルートは明瞭。手すりも整備されていた
2650m峰から見た唐松岳 2650m峰から見た唐松山荘
テント場 唐松岳山頂
唐松岳から見た唐松山荘 唐松岳から見た天狗ノ頭
唐松岳から見た黒部川と富山湾 不帰嶮方面へ縦走する登山者
唐松岳から見た北〜東の展望
唐松岳から見た東〜南の展望
唐松岳から見た西側の展望(クリックで拡大)
唐松岳から見た槍穂
唐松岳から見た奥秩父
唐松岳から見た南アルプス
唐松岳から見た奥秩父。奥多摩まで見えたのは初めてかもしれない(クリックで拡大)
唐松岳から見た雲海に覆われた東側(クリックで拡大)
唐松岳から見た北信の山々
唐松岳から見た越後三山〜巻機山
唐松岳から見た苗場山周辺
唐松岳から見た志賀高原の山々(クリックで拡大)
唐松岳から見た五龍山荘 唐松岳から見た2650m峰
2650m峰への登り マツムシソウ。もう秋の花のシーズン
八方池。この辺から雲海上端 八方池周辺は人が特に多い
雲海に突入。涼しい 黒菱平。膝の痛みはあるが軽いので歩いて下山
駐車場は大賑わい 駐車場到着


 今年のお盆休みは大気の状態が不安定で場合によっては午前中から雷雨の日もある。2〜3泊でもやろうと考えていたが森林限界で雷雨に会うのはまっぴらごめんなのと、お盆休み最初の常念岳の下りで右膝を痛めてしまったこともあり、その後2日休養。水曜日の午前中のみこれまでで一番天気が持ちそうな予報で、日帰りで軽い山歩きができる唐松岳を目指すことにした。ここなら下りに膝痛が悪くなってもリフトが使えることも選択の理由だ。この日も午後は雷雨の予報なので早朝から歩き始める計画だ。

 お盆休みの期間なので黒菱林道終点の駐車場は夜中でも5割くらいの車の入りだった。夜間の車の出入りで安眠できない可能性が高いのでわざわざ一番奥に車を置く。上空は満天の星空であるが、日中はまた局地的な雷雨だろう。湿った南風が入っているので早朝でも稜線は雲に入って真っ白で何も見えない可能性もあるが、下界でゴロゴロしているのも体に良くない。

 朝は3時から歩きだす。既に歩いている人のライトが見えている。頭上は満天の星空、見下ろせば白馬の街の明かりが瞬いていた。

 林道の急登を終えて黒菱平に到着してそのまま直進したら湿原へ通じる木道に入ってしまった。過去何度も真っ暗な中を歩いているが、このようなルートがあることを今回初めて知った。進んでいくと下っていくし方向がおかしいのですぐに気付いて逆戻り。さらに北側に正規の木道入口を発見。こちらには自然探索路の案内標識が出ていたが唐松岳の案内は無かった。

 少々笹が被る濡れた木道を少し進むと石畳の登山道に変わる。ジグザグに道が付いているが水が流れた跡でショートカット。ずっと前を歩く明かりが1つ見えていた。リフト駅に出れば道は良好になる。

 濡れた木道を避けてずっと尾根上の道を進む。八方尾根は傾斜が緩いので足に優しい。特に今日は久しぶりの日帰り装備で荷物が軽いのでさらに足への負担が軽い。八方池に到着してもまだ周囲は暗くライトが必要。五竜岳方面にライトの明かりが見えたが、山頂で日の出を迎える五龍山荘を出発した登山者だろう。扇雪渓手前で尾根の南側を巻く区間でやっとライトが不要な明るさになった。

 再び稜線に出れば森林限界を突破。朝はまだ天気が良好で五竜岳も白馬三山も全く雲が絡んでいないし、東には南アルプス、八ヶ岳、奥秩父がずらっと並んでいた。帰ってから「写真判定」したら奥多摩長沢背稜の長沢山まで見えていた。

 標高2570mで稜線を離れて南斜面を巻き始める夏道に入るが、今年はその道が通行止めで冬道である尾根直上を通るようになっていた。おそらく巻道は崩壊等の危険個所が発生してしまったのだろう。尾根道はやや痩せた区間もあるが手すりが整備されるなどさほど危険はなく、すれ違いがちとやっかいな以外は普通の登山道であった。

 今までは巻いていた2650m峰に登り、唐松山荘を巻くルートで唐松岳へ。小屋の宿泊者がたくさん登っているのが見える。まだ6時前なので当然の時間帯だろう。テント場にはそこそこの数のテントがあった。唐松岳のテント場は西斜面に広く点在しているので、一番下の方だと登り返しが面倒だ。

 出発から約3時間で唐松岳山頂に到着。この時間帯ならまだガスがかかることはなく360度の大展望。南アルプス南部は徐々に雲がかかり始めていたが北部ははっきりと見えていた。東には志賀高原の山々。残念ながら奥日光は見えなかったが苗場山までは見えた。北アルプスは近いのでぐるりとすべて見える。富山湾は今までの中で最もはっきり見えて、その奥の能登半島も見えていた。山頂には1時間半くらい滞在し展望を満喫した。

 あまりのんびりして帰りに雨に降られるのもイヤだし、次の週末に向けて休養したいとも思いもあって下山開始。膝への負担がかからないように右足は衝撃をかけないようにゆっくりと歩く。こんな場合はストックがあるといいのだろうが私は持っていない。

 午後は雷雨の予報でも登ってくる人が次から次へと。小屋泊まりならいいが大丈夫だろうか? 明らかにテント泊と思われる大ザックの登山者もいるが、今日は雷雨の可能性が高いし、明日明後日は全線が下がってきて本格的に天気が崩れる予報であり、これから幕営縦走はちとリスクが高すぎはしないかと心配だ。

 八方池付近まで下がると雲海の表面に接近、稜線南側からガスが上がり始める。ここからは観光客が混じるのでぐっと数が増える。さらに下るとガスに突入、一気に涼しくなる。膝の状態はそこそこ大丈夫だったので帰りもリフトは使わなかった。林道終点付近まで下ると雲海の層を抜けて視界が開けるが、雲海の雲で日差しが遮られるので涼しいままで助かった。

 

山域別2000m峰リスト

 

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